精神科を設けている医療機関の中には、総合病院のような大規模病院の他にもクリニックのような小規模な診療所もあります。後者のクリニックの場合、入院病棟を設けていない施設もたくさんあります。外来の患者だけの受付になるので、まず夜勤がありません。また診察時間も定時で終了します。日によっては多くの患者がやってくるので、診察時間を多少オーバーしてしまうこともあり、その場合には残業が発生するかもしれません。しかしそのようなことはあまり多くないはずですから、比較的定時できちんと仕事が終わるケースが多いはずです。入院病棟のないクリニックの求人中心で仕事を探していけば、あまり残業の負担がかかりません。
高齢化社会が進み、高齢者に対応した医療サービスの提供も重要になりつつあります。その中でも認知症患者などに対するケアをどのようにして行うかは、今後ますます重要な課題になってくるでしょう。高齢者向けの施設も日本全国に作られ、看護師の募集が行われるケースも出てきています。認知症の高齢者を取り扱うような施設では、精神科看護師の募集が出ることもあります。高齢者施設の中では、デイケアであれば、日中高齢者を預かるだけで、宿泊機能はありません。このため、比較的残業もなしで仕事に取り組めるでしょう。精神科で実務経験のある看護師は、介護の世界に転職する選択肢もあります。
このように残業の少ない求人は、いろいろと出ています。しかし残業が少ないといっていても、実情は異なる可能性もあります。転職エージェントに登録すれば、実際に医療機関を訪ねているキャリアコンサルタントから説明が受けられます。その中で、残業は実際どのくらいなのか詳しく教えてくれるので、希望通りの転職先も見つかるでしょう。