精神科看護師が受けられる手当ての中でも代表的なものに、危険手当があります。精神科の患者の中にはかなり情緒不安定で、暴れ出すケースも見られます。この時患者をなだめる、落ち着かせるのが看護師の役割です。しかしこの時もしかすると看護師に患者が危害を加える可能性もあります。このようなリスクがあるので、基本給に加えて危険手当が加算されるケースが多いわけです。ですから勤務時間の割には、精神科看護師は比較的多くの給料をもらっている印象を受けるわけです。しかし暴れている患者は予想のつかないことをする場合もあるので、決して精神的に楽な仕事ではないことも理解しておくべきです。
ただし精神科看護師の給料の傾向を見ると、地域格差が割と発揮している傾向も見られるようです。東京やその近郊の都市部の精神科看護師の場合、手取りで25万円程度はもらえるような病院が多いです。規模に関係なく、それなりの給料が支給されます。しかしこれが地方に行けば行くほど下がっていきます。地方の病院の中には、月給20万円程度しか支給されないような所も出てきます。中には、診療科目別で見てもかなり低い待遇になってしまう可能性もあります。
また都市部では総合病院にはかなりの割合で、精神科を設置しています。しかし地方になると、総合病院の中でも精神科を設置していない病院も見られます。このため地方だと、待遇関係なく精神科の募集自体が少ないケースも考えられるわけです。都市部では年収350万円程度、地方では250万円程度と100万円ほどの差が地域によって出てきてしまうこともあります。