専門看護師になるためには、看護系大学大学院で修士課程を修了していることが条件となります。その上で看護協会の認定する専門看護師教育課程で26単位を取得しないといけません。看護学以外の関連領域で大学院などを修了している人は、同じく専門看護師教育課程で必要単位数を取得します。その上で専門看護師として必要な実務研修を受けると、受験資格が与えられます。専門看護師の試験は毎年1回実施されます。まず書類による審査があって、その上で口頭試問を行い、一定の基準を満たしていると判断されれば専門看護師の資格が得られます。看護師の国家資格はいったん手に入れれば、その資格はずっと有効です。しかし専門看護師の場合更新制となっていて、5年ごとに更新手続きをしないと専門看護師の資格を失ってしまいます。常に一定レベルの能力を維持し続けることが、専門看護師には求められます。
精神看護専門看護師の資格を得るためには、精神科看護師として必要な知識やスキルを身に着けていることが条件となります。これは必須ではありませんが、リハビリテーション精神看護やクリティカル精神看護、薬物依存精神看護、メンタルヘルス看護、リエゾン精神看護といった専門科目を専攻しておくと試験で有利ですし、仕事をする上でも生かせる知識やスキルをマスターできます。精神科はほかの資料科目と異なる傾向もあって、もともと専門性の高い分野といえます。その分野における専門看護師の資格を持っていれば、これは転職活動をするにあたって大きなアピール材料になります。専門看護師の資格を取得して、精神科看護師の転職先を探してみるのも一考です。